top of page

Copyright (C) 2014 Katsuto Yokoshima. All rights reserved.

継続力

皆さんはポッと時間ができると何をしますか? 
もちろん趣味の時間にあてるとか、家の用事や日曜大工をするとか、ショッピングや旅行に出かける人もいると思います。 
毎日忙しくしていて、そんな時間も取れない人もいるかもしれません。 
私みたいな仕事はそういう点では時間を自分でコントロールしやすい仕事だと思います。夜にリハーサルを控えていたり、昼間にリハーサル夜は空きとか。こんな風に毎日まったく違うスケジュールで動いています。 
もちろん一日中移動だったり、リハーサル&コンサートでつぶれてしまう時もありますが、多くは一般の人に比べれば、拘束時間は短い方だと思います。

そこでその空いている時間を如何に過ごすかが本当に大切になってきます。 
私は時間が空けばカラダのためにジムに行くことにしています。 
そうですね、2時間もあれば充分なトレーニングができるので、朝起きてその日のプランを立てた時に、もしどこかに2~3時間の余裕ができるとそこにジムの時間を入れることにしています。 
もちろん仕事の準備(小澤先生なんかは勉強っておっしゃっていますが)、スコアや資料の読み込みには随分時間がかかります。 
毎日少しずつ積み上げていく作業なので、毎日が本当に大切です。 
ただ一日中や長時間続けていると煮詰まったり、リハーサルが続くと体や頭も疲れてくるので、時折整体に行く時間を取ったりしていますが、多くはジムに行きカラダを動かすことでストレスや緊張がほぐれて、心身ともにリフレッシュできます。

ただこれも続けていなければあまり意味がないようです。 
結構、三日坊主の傾向が昔はあったのですが、この仕事を始めてからはそういうことは随分少なくなってきました。 
‘同じことを長く続けてやっていくこと’ 
仕事や趣味、研究や運動、何でもそうですが、継続はやっぱり“力”になっていくみたいです。 
自分の経験から続けてやっていることって自身につながっていくし、確信も持てるようになります。 
たとえば現在モーツァルト交響曲全曲演奏会を松本で行なっていますが、同じ作曲家をずっとやっているとその人の言葉みたいなものが分ってくる。 
何かモーツァルト語みたいなものが分ってくる、そんな気がします。 
ここはこんな感じなんだとか、これはこういう気持じゃないか、などです。 
全曲演奏会はあと計画としては約8年ほどかかるので、その間に何かをつかめればと思っているのです。 
ただ一曲を一回だけやっても、ただ音を並べただけになってしまったり、本当の意味まではその曲を分っていかない。 
だから何回も繰り返しやったり2年ごとにやってみたりと何度もやっていくうちに、ようやく少しずつ理解できるようになる。 
とりあえず ‘続けること、継続させること’ 
これがまず基本で、やっていくうちにだんだんと分っていくことなんだと思います。

人はすぐ分ることもありますが、大抵のことは理解するのに時間がかかるものです。 
だから初めのうちはできなくても、繰り返しやっていくことで少しずつできるようになっていく。 
そこにその人の存在価値が出てくるものなんじゃないかな、と思います。 
何かで読みましたが、「繰り返し、それが人生だ」という言葉を書き残している人もいます。 
ようやく少しずつですが、継続の大切さが分ってきたように思います。 
「コツコツ、ゆっくり、確実に」 
このことをこれからもしっかり心に留めながら様々なことに挑戦していきたいと思います。

指揮者 横島勝人の公式ウェブサイト

Conductor Katsuto Yokoshima Official Website 

bottom of page