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10周年

12月14日、実は10年前の1999年、ウィーンの楽友協会ホールで第九を振った日付けです。この演奏会が日本やヨーロッパを含め、私の正式なデビューの演奏会となりました。

今考えると本当にあっという間の10年です。早くもありましたが、実り多き10年でした。

思い出というほどのものではないのですが、チェコでドヴォルザークを、アイゼンシュタットのハイドンザールでハイドンを、ライプツィヒでバッハを、そしてウィーンやザルツブルグでモーツァルトを演奏できた事は、私にとって非常に大きな財産となりました。

もちろん日本でも忘れる事のできない幾つかの演奏会もあります。高知の音楽フェスティバルや今も続いていますが軽井沢のワークッショップも私には大きなプロジェクトとなりました。そして昨年から始まったモーツァルト交響曲全曲演奏会。音楽監督を務める事となり、この2年間で14曲を演奏し残り38曲、予定ではあと8年で全曲が終わる予定になっています。多くの方々にも出会い刺激を受けました。

共演者やソリストにも恵まれ素晴らしい時間を共有する事ができました。この10年間を振り返ると思うことがたくさんあります。

ただ指揮活動はまだ10年しか経っていないという事が指揮者として重要なポイントだと思っています。私は指揮というものは経験が非常に重要だと考えています。もちろん若さによって引き出されるエネルギーは必要です。ただ我々の仕事は職人技のような要素が多くあります。その人独自の音楽や表現方法、技術や発想、そして人間性がとても重要です。これらは日々努力をして磨き続けなくてはせっかく良い感覚を持っていてもドンドン鈍っていきます。もちろん無我夢中の時期もあって良いとは思いますが、ただ反対にじっくり考えて行動することも非常に大切なことです。

私の大きな目標はこれからの10年は今までと違った10年にしたい。じっくり、しっかり、考えて進みたい。

これからは私らしく、私にしか出来ない10年、20年を目指したいと思います。

指揮者 横島勝人の公式ウェブサイト

Conductor Katsuto Yokoshima Official Website 

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