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カウント ダウン

今12月31日22時22分です。あと一時間半ほどで今年も終わってします。

毎年「1年は早い」と思っていますが、今年ほど早かった年はなかったように思います。

1月に尚美のディプロムの皆さんと新年早々ハードな練習をしました。

ヒンデミットが吹奏楽のために残した素晴らしい「交響曲変ロ長調」に出会い、ヒンデミットの魅力をまた見つけたような気がしました。そして今年二度もご一緒できたNHK交響楽団の主席チェロ奏者・藤森亮一さんと久しぶりの共演。

うれしい時間を過ごせました。2月には関西の大学オーケストラで歴史のある「関西学院交響楽団」に招かれました。彼らとは一年通してお付き合いし、計2回の定期演奏会をご一緒しました。

私は関西出身で、自分の大学時代を少し思い出させてくれたのが、懐かしくもあり良い思い出となりました。

そして「ミサ・ソレムニス」。ベートーヴェンの最後で最大の大曲。演奏会としても池袋と横浜で2度できたこと。

これは自分にとって大きな財産と経験になりました。こんな機会を与えられて指揮者としては「なんて贅沢なんだろう」と関係者の皆さんに感謝・感謝でした。4月には私には珍しい本番がありました。フルート・オーケストラの演奏会。

見たこともないフルートがあったりして目も耳も初めてづくしで楽しめました。

5月に入りいよいよ3年目に入った最初のモーツァルト全曲演奏会。第6回は名曲「第21番、KV134」に挑みました。

さすがに有名だけあって手ごわかった。そして今年も大阪市音楽団のランチタイムコンサートに招かれましたが、この日はあいにくの雨。

会場は大阪・OCATポンテ広場。屋外での演奏会。「中止かな?」と思うほどの雨の中、いやいや会場はお客さんでいっぱいでした。

音楽団の皆さんも寒い中、さすが素晴らしい演奏で感動的でした。大阪市音楽団とは来年は「吹奏楽フェスタ 2011」でご一緒する予定です。5月にはここ数年ご一緒している沼津交響楽団とチャィコフススキーやメンデルスゾーンを6月にはモーツァルト室内管弦楽団の50回記念定期演奏会でモーツァルトの「レクイエム」を演奏。

「記念演奏会」のような大切な節目の演奏会を任せていただけることをとても光栄に思っています。

そしてまだ高校生ですが素晴らしい才能を持った古賀大路くんとのチャィコフスキーのピアノ協奏曲。オーケストラは長くご一緒している都筑オーケストラ。古賀君はピアノが小さく感じ、将来がある音を会場に響かせてくれました。これからがとても楽しみ。

もう一つの演奏会でウィーン時代からの知り合いで何度かご一緒している、ピアニストの三輪郁さんとの共演。曲はシューマンの協奏曲。

オーケストラはこれもここ数年ご一緒させている緑交響楽団。ウィーンでこの曲を勉強していた時にソロを彼女が弾いてくれていた思い出の曲。

練習から本番まで毎回思い出が頭をよぎり、懐かしい雰囲気を楽しみながらの共演でした。

今年はショパン生誕200年。尚美でのピアノ協奏曲の夕べはやっぱりショパン。1番2番を若いピアニストと共に悩み、そして喜びながら作っていきました。

7月には宮前フィルの皆さんと「ペールギュント」を語りと少しのパフォーマンスを入れて取り組みました。大田区アマチュア音楽祭では小学生から参加できるアプリコ・アカデミーオーケストラで小さな芸術家に会えたり、 若々しいアプリコ・シンフォニーオーケストラと難曲ブラームスを挑戦しました。8月少し夏休みを取ってさあ後半戦突入です。

まだ創団して数年の東京セラフィックオーケストラと初顔合わせのサマーコンサート。難曲・メンデルスゾーンのスコットランドに挑戦。

9月に入り、マウントあさまの楽しい3日間。練習・宴会の連続で「運命」「田園」を2日間で消化し、そして本番。

団員さんの集中力には頭が上がりませんでした。

9月は初顔合わせの楽団がもう一つありました。ニューシティオーケストラでボロディンとチャイコフスキーを共演。

10月には今年2回目のモーツァルト全曲演奏会。今回はコンサートマスターの牛山正博さんの2番のヴァイオリン協奏曲。

なかなか演奏されない協奏曲。でもやっぱりモーツァルト。名曲でした。足利市民交響楽団の定期演奏会でシューマンの「春」を初共演。

そして創立40周年記念の虎の門交響楽団の定期演奏会で、ショパンの協奏曲を中野孝紀さんと共演。

メインはシベリウス。その2日後に藤森亮一さんと今年2度目の共演で今回はエルガーのチェロ協奏曲。

オーケストラは八王子フィルの皆さん。藤森さんはエルガーの協奏曲の素晴らしさを私にプレゼントして下さいました。

緑交響楽団の皆さんと今年2度目の定期演奏会。チャィコフスキーとシューマンを演奏。

11月には合唱団関係の演奏会が三つありました。一つは長岡市民音楽祭での第九演奏会。そしてもう一つは近年ご一緒する機会が増えた「黒部で第九を歌う会」と富山シティフィルとのモーツァルトの「レクイエム」。

二つの演奏会はやはり参加されている皆さんの、ものすごいエネルギーが集まって、素晴らしく、そして感動的な舞台となりました。

最後三つめは私が一番長くお付き合いしている合唱団。メトロポリタン・フロイデ・コーア東京の演奏会。2月のミサ・ソレムニスを歌った合唱団ですがフォーレの「レクイエム」を1893年版(初演に近い編成)で演奏しあらためて、フォーレの美しさを知ったように思いました。

12月は第九のシーズン。佐賀の「県民第九」そして文京区の「文の京」の第九をつづけて演奏。今年を締めくくりました。

 

あっ、もう11時50分、あと数分で今年も終わりです。今こうして今年を振り返ってみるとたくさんのオーケストラ・合唱団・ソリストの皆さんと共演させて頂きました。指揮者は音を出せない音楽家です。

皆さんのおかげで今の私があることをまた再確認したところです。来年も今年以上に素敵な出会いが待っていると思いますし、一つでも二つでも良い音楽が会場に響くよう精進していこうと思います。

えー、あと30秒です。この辺で終わらなくちゃ。

では皆さん、来年もまた素敵な、そして良い年になりますよう祈っています。これからもどうぞ横島勝人を宜しくお願いします。

指揮者 横島勝人の公式ウェブサイト

Conductor Katsuto Yokoshima Official Website 

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